2025年5月6日、国民的グループ「嵐」は、ファンクラブ会員向けに配信した特別動画メッセージの中で、2026年春に全国ツアーを実施し、そのツアーの終了をもってグループとしての活動を終了すると正式に発表しました。
これは、2020年末の活動休止からおよそ6年の時を経て、5人が再び同じステージに立ち、嵐としての歴史にピリオドを打つ瞬間となります。活動休止後も変わらぬ支持を送り続けたファンにとって、このラストツアーは“最後の嵐”を目撃できるかけがえのない機会であり、国内外から大きな注目を集めています。今後の公式発表に注視しつつ、ツアー詳細が明かされる日を待ち望む声が各方面で高まっています。
嵐と5大ドームの深い関係|過去実績から読み解く開催地候補
嵐のライブといえば「5大ドームツアー」が代名詞とも言える存在です。デビューから20年以上、日本全国を網羅する形での大型ドームツアーを幾度も成功させてきました。東京ドーム、京セラドーム大阪、ナゴヤドーム、福岡PayPayドーム、そして札幌ドーム──これらの会場は彼らの軌跡と強く結びついており、多くのファンにとっても思い出深い“聖地”です。
特に注目されたのは、2018年から2019年にかけて開催された「ARASHI Anniversary Tour 5×20」です。このツアーでは全50公演を行い、総動員数は約237万人にのぼりました(出典:日刊スポーツ)。この数字は日本の音楽ツアー史上最多を誇り、嵐のライブが国民的イベントとしての地位を確立していたことを物語っています。
また、5大ドームの選定理由には「収容人数の多さ」「全国からのアクセスの良さ」「施設の整備状況」など、ファンにとっても主催者側にとっても理想的な要素が揃っている点が挙げられます。過去の感動が詰まったこれらの会場は、ツアーの「最後を飾る」舞台としての説得力も十分。多くの関係者が“原点回帰”としての意味合いも込めて、再び5大ドームを選択する可能性が高いと見られます。
国立競技場での開催はある?“嵐の聖地”に込められた希望
かつて嵐は、2008年から2013年にかけて旧国立競技場で6年連続の単独公演を果たしました。とくに2013年のラストステージは、雨の中で披露された「Love so sweet」や「感謝カンゲキ雨嵐」といった名曲とともに、多くのファンの記憶に強く刻まれています。
その“原点”とも言える国立競技場が、2026年のラストステージの候補地になるのではないかという期待は、ファンの間で非常に高まっています。現在の新国立競技場は、東京五輪のために再建された最新設備を備えた巨大スタジアムで、ライブイベントの開催実績も増えてきています。
収容人数は約68,000人。アクセスの良さや映像・音響設備の整備状況を鑑みても、「最後の嵐」にふさわしい象徴的な場所であると言えます。新国立での開催が実現すれば、グループの歩みと感謝の気持ちを示す最高の舞台となるでしょう。実現可能性は未知数ながらも、ファンの心に強く根ざす「憧れの会場」として存在し続けています。
アジアツアー再開の可能性|過去の海外実績と現実的な選択肢
嵐は2000年代から積極的にアジア進出を図り、台湾、韓国、香港、中国本土などでの海外ライブを成功させてきました。特に記憶に残るのは、2014年に開催されたハワイ公演「ARASHI BLAST in Hawaii」であり、これはデビュー15周年を記念した大規模な特別イベントとして世界中のファンを熱狂させました。
しかし2026年のラストツアーにおいては、全メンバーが40代となり、家族やソロ活動との両立、健康面の配慮も求められる中、スケジュール調整や運営リスクの大きい海外公演は慎重にならざるを得ません。
一方で、グローバル対応を意識した配信ライブやライブビューイング、ストリーミング配信による全世界同時公開など、新時代の技術を活用したファンサービスが期待されています。物理的距離を超え、世界中のファンと想いを共有するオンライン開催の展望は、デジタル時代の嵐らしい新しい形として注目されています。
チケット情報とファンクラブ制度|知っておくべき申込条件
嵐のコンサートにおけるチケット販売は、長年にわたってファンクラブ(ジャニーズファミリークラブ)を基盤にした先行抽選がメインとなってきました。2026年春のラストツアーも同様の販売方式が採用されると考えられています。
すでにファンクラブは2026年5月末をもって解散することが公式発表されており、これに伴い新規会員の受付は一時的に停止されています。そのため、現在登録している既存会員がチケットを入手できるラストチャンスとなることは間違いありません。
加えて、例年の嵐コンサートでは応募者数が非常に多く、チケットの抽選倍率は10倍〜数十倍にも上ることがありました。今回が“最後のツアー”となるため、その競争率はさらに高まると予想されています。より多くのファンが感謝の気持ちを届けられるよう、チケット配分の透明性と配信サービスの強化が期待されます。
また、復活当選や制作開放席といった二次的な当選チャンスも過去には存在していたため、可能性を逃さないためにも、公式サイト・案内メール・SNSでの情報収集を怠らないことが重要です。倍率が高いからといって諦めず、複数ルートでのチャンスを活用する姿勢が問われる場面となるでしょう。
まとめ:嵐ラストツアー開催地の行方とファンができる準備とは
現段階では、嵐のラストツアーに関する具体的な開催地・日程などの詳細情報は未発表ですが、これまでの傾向とファンの期待値から見ても、5大ドーム中心の構成がもっとも可能性が高いといえます。
加えて、国立競技場での開催は象徴的な意味合いが強く、関係者やファンの間でも「実現すれば奇跡」と語られる舞台。アジア圏への拡張は限定的である一方、配信技術などによる多国籍対応も視野に入っており、国内外を問わず多くのファンが参加できるラストステージとなることが期待されています。
嵐が歩んできた25年という年月に終止符を打つ最後の旅。その舞台に立ち会えるチャンスは限られていますが、公式情報を逐一チェックし、準備を整えておくことがファンにできる最善の行動です。チケット応募から遠征計画、配信環境の整備まで、今できる準備をひとつずつ進めながら、その日を静かに待ちましょう。