小中学校で集団食中毒が発生!?
2016年1月25日に入ってきたニュースによると、
1月21日、福島県下郷町の小中学校2校で
「サンマ」のすり身を使った給食を食べた
児童、生徒合わせて87人が
アレルギー症状を訴えていたことが分かりました。
サンマで食中毒???
生で食べたのならともかく、
すり身で、なぜ?と思いましたが・・・
これが、なんと!
消費期限が5か月近く過ぎた冷凍サンマのすり身だというから
ビックリですよね!?
「冷凍しているから長く持つと思った」
そして、
「味見して大丈夫だった」と
業者は話しているそうですが、
家庭の中で自己責任で食べるのならともかく、
期限切れのものを学校給食などで使用するのは
業者としてあってはなってはならないこと、ではないでしょうか?
最近では「期限切れのカツの横流し」もニュースになったばかり。
食の安全に関するニュースは後を絶たないですね。
今回発症した人たちは3人が通院したそうですが、
命に別状はないようで、
快方に向かっているとのこと。
大事に至らなくて良かったです。
さて今回の食中毒の原因ですが、
サンマから「ヒスタミン」という物質が検出されたそうです。
そこで今回は、
食中毒の原因となる?
ヒスタミンについて調べてみました。
ヒスタミンってなに?
実は、ヒスタミン自体は化学物質。
アミノ酸の一種である「ヒスチジン」が
海や魚の腸管などにいる特定の細菌によって変えられて出来るのが
ヒスタミン、だそうです。
ヒスチジンを多く含む魚が常温で一定の時間長く放置されると、
ヒスタミンが生成されて蓄積されるのだそうです。
ヒスタミンが化学物質とはいっても、
その原因は細菌によるものなんですね。
そして、
ヒスチジンを多く含む魚とは?
カジキ、マグロ、カツオ、サバ、サンマ、イワシ、アジ など
白身の魚より、赤身の魚に多く含んでいるそうです。
今回の原因が「サンマのすり身」なので、
ヒスチジンを多く含んだ魚のひとつだったんですね。
ヒスチジンを多く含んだ魚に、
ヒスタミンの原因となる細菌が付着した状態で
20~25度以上の常温で長時間保存すると、
細菌が増殖して、ヒスタミンを産生して魚に蓄積されるとのこと。
このヒスタミンが蓄積された魚を食べることで
食中毒になってしまうのですが、
次のページでヒスタミン中毒の症状について説明します。