モデル・koki,さんが出演した、イタリア高級ブランド「ヴァレンティノ」の広告が今炎上騒ぎとなっていますね。
これはどういったCMなのかというと、着物の帯をハイヒールで踏みながら歩くシーンがあるということなので、
うーん・・・確かにこれだけ聞いたら、帯をこんな風に使うのはどうなんだろう?って思いますが、
実際にどんなシーンだったのか?動画を探してみました。
koki,着物の帯の上をハイヒールで歩いている広告動画はコレ!?(画像もあり)
ですが今回の批判を受けて、ヴァレンティノの公式から広告は削除されているとのことなので、この動画はもう見れないのかと思いきや、
SNSに投稿された動画というのがあったので、コレを見てみました。
Koki.の炎上ってこれか・・・
靴で畳の上と,ヒールで着物の帯を踏みつける
ちょ,待てよ・・・ヴァレンティノhttps://t.co/Nfk9b0RhTeキャンペーン pic.twitter.com/utATR0clD8
— hitopyun🇯🇵🌸 「今日もいい日だっ!」 (@hitopyun_v) March 30, 2021
動画が小さくて分かりにくいですが、確かに帯らしきものを踏んで歩いているシーンがありました。
(しかも畳に靴で上がるのもどうかな…ですねw)
ヴァレンティノのCM、帯踏みつけてるのはあかんな。
日本に限らず民族衣装は踏みつけたり雑に扱っちゃ駄目でしょ。
公式のインスタやYou Tubeから動画削除されてるけど、モデルがこれまたキムタクの娘のKokiだし色んな意味で炎上しそう(´・ω・`) pic.twitter.com/x1QFi6bokn— 三月兎(手洗いうがい疫病退散) (@marchrabbit0615) March 29, 2021
ちなみになぜこのような演出が生まれたのかというと、
泉鏡花の同名小説を元にした故・寺山修司監督の映画『草迷宮』にインスピレーションを受けたとし、映画では、実際に帯を敷いた道を登場人物が行くシーンも出てくる。ヴァレンティノの公式サイトでは、「クリエイティブなミックスを通じてラディカルな姿勢を表現するコレクション」だと説明されていた。
といったことがヴァレンティノの公式サイトで説明があったそうなんですが、
となるとインスピレーションを受けたという寺山修司監督の【草迷宮】って一体どんな映画なのか?気になりますね・・・
寺山修司の草迷宮ってどんな映画?帯を歩くシーンがあるって本当?
今回炎上騒ぎとなったヴァレンティノの広告。
【草迷宮】という映画にインスピレーションを受けたことから制作されたということですが、
この【草迷宮】という映画について調べたところ、1983年に亡くなった寺山修司さんという監督が、泉鏡花さんの同名小説を映画化したもので、
日本では1983年に公開されているのですが、
実際はその前1979年に、フランス・パリにてオムニバス映画【プライベート・コレクション】の一編として上映されたものなんだとか。
ちなみにこの作品は、三上博史さんの映画デビュー作ということなので、これは興味深いですね〜
ということでコチラは動画が見つかったので、「帯を歩くシーン」?を拝見してみました。
この作品の後半にそのシーンが出てきましたね。
実際には「帯の上を歩く」ではなく、(少年が)「帯の上を裸足で走る」シーンでしたが、
これを見て、映画で使われているこのシーンと今回問題になっている広告とは・・・正直言ってこれは元々の意図が違いますよね?
上手く言えませんが、イタリアのブランドと日本の着物ーどちらとも「服」という観点から見たときに、大事な商品を『足で踏む』という行為に問題があるのではないでしょうか。
ましてや着物は日本文化の象徴でもあるわけですから、その着物の帯をハイヒールで踏んで歩くという演出に嫌悪感があるという気持ち・・・よく分かります。
一方のこの映画ですが、これは作品のストーリーの中から生まれた演出に「帯の上を走る」というシーンがあったと思うので、
これを見てインスピレーションを受けたとはいうものの、「服」に携わる広告の演出なら、この『帯』を違う形で演出するべきだったかもしれませんね。
なにはともあれ、今回の広告の炎上騒ぎで、ヴァレンティノのイメージ低下に繋がらないといいですが・・・