ホラー漫画の第一人者といいえば!
筆者ぐらいの年齢の人ならたいがいご存知!?
楳図かずおさん。
楳図かずおさんというと近年は、
漫画家というより、
タレントのイメージがあって、
最近筆者の記憶するところでは、
自宅である「まことちゃんハウス」が、
「景観を損ねる」という理由で訴えられた、
というニュースが思い出されますが・・・^^;
そんな楳図かずおさんが・・・なんと!
フランスで開催された、
第45回アングレーム国際漫画フェスティバルにて、
日本人3人目となる、
「遺産賞」となる賞を受賞された、
とのこと!
その受賞した作品とは?
そしてこの、
フランスの漫画賞って一体どんな賞?
楳図かずおさんの現在の様子を含めて、
調べてみました。
楳図かずお プロフィール
まずは楳図かずおさんのプロフィールから。
楳図 かずお (うめず かずお)
- 本名:楳図一雄
- 生年月日:1936年9月3日
- 血液型:O型
- 学歴:県立五條高等学校 卒業
- 出身:和歌山県伊都郡高野町生まれ
奈良県五條市育ち - デビュー:1955年(貸本漫画家として)
- 東京都武蔵野市吉祥寺南町に住んでいる
楳図かずおさんは、
まだ貸本屋が全盛期だったころにデビューされたとのことですが、
小学5年生の時に手塚治虫さんの【新宝島】を読んで影響を受けたそうです。
そんな楳図かずおさんといえば・・・
「恐怖マンガ」!
実はこの言葉を最初に作ったのは、
楳図かずおさんなんですね!
楳図かずおさんの漫画というと、
確かにホラー漫画のイメージが強いのですが、
その一方で、
大人気だったのが、
【まことちゃん】!
一見恐怖マンガチックな絵柄何に、
内容はかなり下品なギャグ漫画で・・・
幼少期にこれを読んだ筆者は、
あの不気味な雰囲気の絵柄のなかにも、
ついつい読みたくなる面白さがあって、
今思うと、
何だかんだ言って読んでいましたね^^
しかしながら、
大人になってからは読んでいないので、
何だか久しぶりに、
読みたくなりましたw
それにしても、
それ以外のホラー漫画は、
小さい頃読むとトラウマになりそうな?
そんな怖さがあった思い出がありますが、
今思うとただ怖いだけじゃなく、
作品の中にちゃんとテーマがあって、
多くの芸能人や文化人を始め、
楳図かずおさんの作品には沢山のファンがいることが分かります。
筆者自身、
楳図かずおさんの漫画を見ていた時期というのが、
子供の時が多かったので、
今改めて読んで見ると、
もっと違った視点で読むことが出来そうな気がします。
そんな楳図かずおさんの数多くある作品のなかで、
今回「遺産賞」に選ばれた作品というのが、
【わたしは真悟】
この作品の概要はというと、
小学生さとるとまりんのひそかな遊びは、産業用ロボット・モンローに知識を与えることだった。離ればなれになることが決まった二人は、モンローに尋ねた「どうしたら二人の子供が作れるのか?」
(ウィキペディアより)
と書かれていましたが、
産業用のロボットが言葉を教えられることで、
知識や力を持つということですが、
何だか今の世の中を見ているかのようですよね。
ちなみにこの作品は、
1982年から1986年に発表されており、
もちろんこのとき、
「人工知能」とか「ロボット」とか、
まだまだ先の未来の話、
だったと思いますが。
またこの漫画の特徴として、
実は恐怖ティストは控えめになっており、
神とは?意識とは?といった、
形而上学的なテーマに挑んだ作品となっているとのことです。
さてこの【わたしは真悟】は、
2017年フランスで翻訳されて出版されたそうですが、
この今の世の中を予見したような内容が話題となり、
今回の賞に繋がったようです。
さて今回受賞された、
フランスの漫画賞である「遺産賞」ですが、
「永久に残すべきだと認められた漫画」
に贈られる、
ヨーロッパ最大級の漫画祭の漫画賞だそうで、
楳図かずおさんは、
水木しげるさん・上村一夫さんに続いて、
日本陣として3人目とのこと。
・・・まだ3人しか受賞していないのは、
意外な感じがしますがw
それだけ、
権威ある賞といえそうですね。
それにしても作品が発表されて30年以上経った今、
こんな形で評価されるのですから、
素晴らしい作品というのは、
いつまでも色あせないということなんですね。
楳図かずお、今現在の活動は?
ところでタレントとしてたまに姿を見かける、
楳図かずお先生ですが、
近年は漫画を描いているのでしょうか?
調べてみたところ、
1995年まで連載していた、
【14歳】。
この作品が完結した後は、
残念ながら「休筆」しているそうです。
その理由の一つに、
長年漫画を描いてこられたことにによる、
腱鞘炎があるそうです。
腱鞘炎・・・痛いですよね。
治すためには、
「手を使わないこと」が一番ですからね。
そんな持病もあってか、
漫画家の活動はお休みされて、
タレント活動をしたり、
2014年には初めて映画監督を務めたそうですが、
その時・・・なんと、
転倒して頭部を打ったことから、
慢性硬膜下血腫で2回にわたり手術していたことが明らかになった、
ということもありました。
そして今回、
フランスの漫画賞の受賞を受け、
ちょっと久しぶりに楳図かずおさんのお名前を聞きましたが、
現在81歳という楳図かずおさん。
今回の受賞については、
フランス語で喜びを表現された様子。
まだまだお元気のようで安心しました!
これから漫画を描くことはもう難しいとは思いますが、
楳図かずおさんの作品はこうやって、
みんなに引き継がれていくことと思います。
これからもお元気で、
そのお姿をまた見せて欲しいと思います。