「ビデオ戦争」について
1970年代に登場した家庭用のビデオ!
家庭で見たいものを録画し、
保存できるというのは、
今や珍しくないと思いますが、
1970年代に発売された当初は、
「こんなスゴイものがあるんだ!?」と、
みんなが思ったのではないでしょうか?
家庭用ビデオは発売された当初、
VHS以外にもいろんな種類があり、
メーカーによって規格が異なっていましたが、
大きさや価格の面で普及しなかったりして、
次々撤退。
その中で生き残ったのが、
日本ビクターが開発した【VHS】
ソニーが開発した【ベータマックス】
(後にベータ方式)
最終的にこのふたつの家庭用ビデオデッキで、
規格争いをすることになりました。
この規格をめぐった争いは、
1980年代まで続きましたが、
画質はいいけど、
録画時間が短めのベータマックスにくらべ、
VHSは画質や機能は劣るものの、
録画時間が2時間と長かったことから、
ベータマックスは【ベータ方式】として、
規格を再構築していき、
また画質維持と高機能化するなどして、
新機種を投入していたのに対し、
VHSは機能面ではベータに遅れをとってはいたものの、
「家庭用」を意識した商品開発を進めていき、
画質の改善や新機能を搭載していきました。
その結果・・・
録画時間が長く、
そして取り扱っている販売店の多さや、
またVHSの方がソフトも充実していることから、
次第にVHSが優勢となり、
1988年に市場から撤退。
しかしソニーはその後も、
ベータ方式の開発や販売をしていましたが、
2002年にベータデッキの生産を終了してしまいました。
そして「ビデオ戦争」勝利し、
この先は安泰かと思われたVHSですが・・・
ブルーレイディスクが普及した現在、
パナソニックが、
VHSデッキの日本国内向け生産を2011年限りで完全終了した
そう発表したことを皮切りに、
大手メーカーでのビデオデッキ生産が終了してしまいました。
その後も唯一、
船井電機のみがビデオデッキを生産していましたが、
ついに生産が終了することとなってしまいました。
その船井電機は2015年11月には、
国内向けの、
【VHSビデオ一体型DVDレコーダー】の販売はすでに終了しており、
現在(2016年7月)は中国で生産しており、
北米向けに、
このDVDとの一体型のビデオデッキを販売しているそうです。
ということは、
すでに日本では一般的に、
新品のビデオデッキは販売していなかったんですかね??
(置いてある店が現在もあるという話もありますが・・・)
生産中止の理由は?
売れなくなったから「生産中止」なのか?
そう思っていましたが、
実際にはそんな理由ではなく、
VHSデッキの部品を生産するメーカーが、
撤退したことにより、
部品の調達が難しくなったことから、
デッキの生産が出来なくなり、
「やむなく撤退」
することになったそうです。
現在の販売台数は、
最盛期の1/20だそうですが、
他のメーカーとの競合がないことから、
今は価格競争がなく、
台数は減ってはいるものの、
ちゃんと利益は確保できているみたいです。
なので、
ずっと部品が調達できる状態だったら、
この先も生産し続けていたかもしれません。
戦いを乗り越えて、
唯一生き残ったVHSは、
デッキの生産中止ということで、
その歴史に幕を閉じることになりましたが・・・
ビデオデッキ生産終了のニュースを受けて、
ネットでは、
「【あの人】はどうなるのか」
と心配の声が上がっているようです!?
それは一体誰の事なのでしょうか?
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